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トトロの森(狭山丘陵)

有名なアニメのモデルになった場所

日本だけでなく海外でも高い評価を受けている有名なアニメ作品「となりのトトロ」は自然溢れるのどかな場所が舞台になっていますが、そのモデルになったのが所沢市の狭山丘陵です。
狭山丘陵は東京と埼玉に存在している広大な丘陵で、多くの自然があります。
豊かな自然環境の中で暮らす動植物が多く存在しており、かつて存在していた遺跡や古戦場も残されています。
狭山丘陵の一部はトラスト取得地のトトロの森として豊かな自然が守られています。

参考:http://www.totoro.or.jp/intro/index.html

狭山丘陵について

豊かな自然が溢れている狭山丘陵には石器時代から人間が生活していた痕跡が残されています。
主に縄文時代のものと考えられる遺跡は400ヶ所以上も存在しており、昔から自然の恵みを受けながら生活していた人が多いと考えられています。

狭山丘陵にはクロスケの家と呼ばれる古民家が存在しています。
母屋は50年ほど前に移築されてきた民家で築年数は100年以上とされています。
改修工事が行われて昔の農家のような雰囲気を残しながら補強されています。

「となりのトトロ」をご覧になった事がある方はご存知かもしれませんが、物語には古い家に住み着いているとされるまっくろクロスケという妖怪が登場します。
本当にまっくろクロスケが住み着いているのではないかと思えるような佇まいの古民家です。
一般公開されるのは火曜、水曜、土曜日の10時から15時までに限定されています。

さいたま緑の森博物館は自然をそのまま活かして野外展示物にしたものを博物館に見立てています。
狭山丘陵はレジャー施設や住宅地を開発するためにどんどん自然が壊されていき、このままでは豊かな自然が無くなってしまうのではないかと危ぶまれていた時期がありました。
豊かな自然を残したいとの声が高まった結果、雑木林の博物館にする構想が具体的になり、誰でも自然を体感できる場所としてオープンしたという経緯があります。
入館料は無料ですが、月曜日と祝日の翌日などは休館日です。

トトロの森とは

有名なアニメのモデルにもなった狭山丘陵の豊かな自然を後世に残すため、市民から寄付金を集めて森の買い取りが行われた結果、トトロの森という愛称が名付けられました。
トトロのふるさと基金によるトラスト取得地をトトロの森と呼んでおり、2015年11月までの段階で32ヶ所のトトロの森が生まれています。
昔は当たり前のように存在していた雑木林ですが、今では珍しい存在として扱われるようになったのはある意味寂しい限りですが、トトロの森が日本人が歩んできた歴史や文化を守る財産として価値が大きいものだという認識が広まり、手付かずの自然である雑木林を守っていこうという動きが高まることも期待されています。