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日本三大曳山祭「秩父夜祭」の魅力

秩父夜祭とは

秩父夜祭とは、日本三大曳山まつりの1つとされている歴史あるお祭りです。
ちなみに他の二つは、京都の祇園祭、飛騨高山の飛騨高山祭です。

秩父夜祭(ちちぶよまつり)と呼ばれていますが、正確な名称は秩父神社の例大祭です。
豪華絢爛な傘鉾、屋台の曳き廻し、屋台囃子、花火、屋台芝居と曳き踊りとが加わり多くの人を魅了する祭りとして人気です。

元々は江戸の中期に秩父神社に立った絹織物の市である絹大市(きぬのたかまち)が経済的な発展をしたことに伴い盛大に行われるようになりました。
300年のあるお祭りは、冬の夜空を彩る花火とぼんぼりの灯り、屋台の共演が醍醐味であり、秩父祭の屋台行事と神楽というのは国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

屋台と笠鉾

屋台囃子を打ち鳴らしながら、初冬の街中を曳き廻される屋台が4基、笠鉾2基の山車とが祭りでは登場します。
「屋台」は宮地(みやぢ)・上町(かみまち)・中町(なかまち)・本町(もとまち)の4基で当番形式で屋台歌舞伎が上演されます。
屋台歌舞伎の当番町は春から本格的な準備が始まりますが、演目の決定をしたり、配役を選出したり、セリフを覚えたりということを全て行うには1年以上を要します。
これだけの準備をして行うために、上演される演目の素晴らしさには感動をします。

また、芸座を組み立てたうえで上演するというスタイルはとても珍しいものです。
ただ演目を楽しむのではなく、舞台の準備から撤収までの一連の作業を全て見るのはぜひとも経験してみてほしいものです。

「笠鉾」は中近(なかちか)と下郷(したごう)の2基で、神霊のより依代としての要素を供えており、その構造は土台の中心部から長い真柱を立て、3層の笠が立てられています。
それぞれの屋台にも笠鉾にも特徴があり、どれもその美しい姿と豪華絢爛な飾りは見ものです。

花火

屋台や笠鉾も見ものですが、花火もやはり見ものです。
シバザクラの名所で有名な羊山から打ち上げられる花火は見応え十分です。
スターマインや尺玉といった派手な花火も打ち上がり、豪華絢爛な屋台や笠鉾の背景に打ち上がる花火は日頃見る花火とはまた一味もふた味も違ったものです。

一般的に花火といえば、夏に見るものです。
しかし秩父では冬の花火が常識なのです。

冬というのは天候も安定しており、なおかつ空気が澄んでいます。
そのため花火が中止になることも天候不良で見にくいこともありませんし何よりも空気が澄んでいるので花火の色が鮮明でより濃く見えると言われています。

冬の花火はやはり、外で見ると寒いものです。
そこで風邪をひかないようにしっかりと防寒対策をして見にいくことがオススメです。
健康に気を使いながら魅力を感じましょう。