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クレヨンしんちゃんで海外へPR

クレヨンしんちゃんが埼玉の魅力をアピール

埼玉に住んでいる人も、そうでない人も、クレヨンしんちゃんを知らないという人はそんなにいないと思います。
TVアニメだけでなくアニメ映画としても人気が高く、有名なキャラの1人ですよね。
実は、国内だけでなく海外でも知名度が高く、ファンも多いのです。
2015年の5月14日、埼玉県がそんなしんちゃんを埼玉観光サポーターとして任命したのですが、皆さんはご存知だったでしょうか。

これは、東京オリンピック・パラリンピックに向け、国内や海外からの観光客を誘致するためです。
今後、国内外のイベントや埼玉県のFacebook、観光パンフレットなどにもしんちゃんが登場して、埼玉県の魅力をアピールしていくことになっています。
クレヨンしんちゃんは、上田清司埼玉県知事が「一説ではオバマ大統領より知名度がある」と語っているほどの圧倒的な知名度があり、そんなしんちゃんの力を借りることで、2020年までに日本に訪れた外国人の埼玉県への訪問率を現在の1.8%から5%にアップさせるのが狙いです。

もしかしたら、何故しんちゃんが埼玉県のアピールをするのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。
実は、クレヨンしんちゃんのアニメで舞台になっているのは、埼玉県の春日部市なのです。
作中でも時折、春日部や埼玉といった地名が登場しています。

しんちゃんの就任の様子

観光サポーターとしてしんちゃんが就任したのは、この日に発足した観光についての専門家が構成している埼玉県観光客誘致プロジェクトの会議中のことでした。
会議室にしんちゃんの大好物であるチョコビというお菓子が大量に置かれており、それをしんちゃんが見つけて登場しました。
そこで「観光サポーターになって手伝ってくれたら、埼玉の美味しい物を色々食べられる」と誘われたしんちゃんが、観光サポーターへの就任を快諾したのです。
もしかしたら、美味しいものに惹かれたのかもしれませんね。
しんちゃんはその後、上田県知事から観光サポーターのたすきをかけてもらうと、県知事やプロジェクトのチームメンバーと一緒にこぶしを振り上げ、「埼玉の観光をPRするぞ」と観光客誘致への意気込んでいました。

プロジェクトチームの会合では、上田県知事が「埼玉は東京に近く、食や文化だけでなくアニメなど日本の魅力が何でも揃っている。しかし、何でもありすぎて逆にインパクトが弱いところがあった。世界的にも知名度のあるしんちゃんの力を借り、海外、特にアジアへ向けて埼玉の魅力をアピールしたい」と語っていました。

埼玉県は今後、プロジェクトチームが提案した内容を盛り込んだ旅行ツアーの企画を作成して、旅行会社などに売り込んで実現させていく予定です。