世界最大規模を誇る地下放水路
春日部市にある国道16号線の地下には世界最大級の地下放水路の首都圏外郭放水路が存在しています。
延長6.3キロで内径10メートルという規模のシールドトンネルで、2006年に完成したものです。
台風や大雨の影響で周辺の河川の水量が増えると洪水の危険性が高くなるため、洪水を防ぐために水を貯留して江戸川に排水するための施設です。
かつては洪水が頻繁に起こっていた倉松川の周辺地域は洪水被害が減っています。
普段は私達の目に触れることがない地下放水路なので、どのような状態になっているのか知らないという方も多いですが、水を取り込んで排水する様子はかなり迫力があります。
事前に予約を入れておくとどなたでも見学可能なので、日本が誇る高度な技術を結集させた地下放水路の迫力をお楽しみください。
参考:http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/index.html
見学会について
事前に予約が必要になりますが、1名からの個人見学や学校などの団体でも見学可能です。
参加する条件として調節水槽は約100段の階段がありますので、自分で歩行できる体力がなければいけません。
安全上の面から小学生以下のお子さんについては保護者同伴でも参加不可です。
中学生以下のお子さんについては保護者や先生など大人の同伴が必要になります。
見学会は基本的に毎週火曜日から金曜日になっていますが、場合によっては不定期に土日祝日も開催する場合があります。
希望する日時を事前にインターネットや電話で申し込みしていただければOKです。
龍Q館について
管理支所、庄和排水機場の中に存在している龍Q館では、世界最大規模の地下放水路の秘密や洪水の話などを楽しく学べる施設になっています。
この周辺には火伏の龍伝説が存在していること、水という意味のAQUAにちなんでいることから龍Q館という名称になっています。
地底体感ホールでは、外郭放水路がどのような働きをしているのか光や音などでバーチャル体験できるようになっています。
3面マルチ映像によって大迫力の映像をご覧いただけます。
この映像をご覧いただくことで洪水を防ぐためにどれほどの活躍をしているのかがよくわかる内容になっています。
水を取り込んで排出する様子を紹介する模型も用意されています。
模型とはいえ、本当に水を使用して説明しているので、どなたでも理解しやすくなっています。
ガラス一枚隔てたところには捜査室があります。
様々な機器が設置されていますが、この光景をどこかで見たことがあるという方も多いですが、実はこの捜査室は映画やドラマなどで撮影に使用されることが多いという裏話があります。
アクセス、料金
見学会、龍Q館の入館料は共に無料ですが、見学については事前に予約が必要になります。
春日部市のコミュニティバスを利用すると龍Q館の前で停車するので便利です。