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小江戸川越

城下町で繁栄した歴史のある街

江戸時代には賑やかな城下町として栄えて小江戸と呼ばれていたのが埼玉県川越市です。
小江戸とされる場所は他にも栃木市や香取市などがありますが、一般的に小江戸と聞いて連想するのは川越市という方が多いです。
同じように小京都とされている場所も複数存在していますが、小江戸と呼べるのは川越しかない!と謳われたほど、小江戸という呼び方に相応しい土地とされていました。
現在川越市は歴史都市として国から認定を受けており、江戸時代の光景を彷彿とさせる街並みを楽しむこともできます。

川越城本丸御殿

川越城が築城されたのは1457年のことで、当時川越市周辺が武蔵国と呼ばれていた頃は扇谷上杉氏と古河公方足利氏の係争地にもなっていたことから、上杉氏が対抗策として築城を命じたものと伝えられています。
その後時代の流れと共に城主が代わり、江戸時代になると越前松平家が城主になって川越城周辺に城下町が作られて小江戸と呼ばれるほど栄えたのです。
1846年に御殿が焼失しましたが、その後再建されて現在の御殿になっています。

かつて存在していた川越城は明治時代にほとんどの部分が取り壊しされて市街地へと姿を変えましたが、本丸御殿が残されているのは非常に貴重なものです。
全国各地でも川越城の他には高知城しか同様のケースは存在していないほど貴重なものです。

巡回バスなら博物館前で下車すると徒歩で2分程度の場所にあります。
一般は100円、大学生と高校生は50円の入館料が必要になりますが、周辺の博物館や資料館などと合わせて入館できる共通券を利用するとお得になります。

参考:http://museum.city.kawagoe.saitama.jp/hommaru/

時の鐘

川越のシンボル的存在として多くの人に親しまれている時の鐘は、約400年も前に創建された時計台です。
蔵造りの街並みを象徴するような建物であり、江戸時代から城下町で暮らす人達に時間を知らせていました。
これまでに何度か火災により焼失しており、現在残されているものは4代目になります。
街の大部分が火災に遭った時にも時間を知らせる大事な存在として捉えられていたため、真っ先に再建されていたほど大事にされていました。

昔は鐘つき守りが時間になると鐘を鳴らせていたのですが、現在は機械式になって午前6時・12時、午後3時・6時の合計4回鐘の音が鳴る仕組みになっています。
東武バスは大手町または一番街で、イーグルバスは大手町または蔵の街で下車すると近いです。

時の鐘がある一番街は蔵造りの建物が多く存在している名所としても知られています。
現在残されている建物は1893年に発生した川越大火の後に建てられたものです。
関東大震災や空襲の影響により関東の蔵造りが残されている場所は数少ないため、江戸時代の街並みを感じさせる懐かしい光景を楽しめる貴重な場所とされています。